サイズ
長 432.0 cm 幅 180.0 cm 高 118.0 cm
シーサイドモータース輸入車両、入庫致しました。ショールーム展示中!フェラーリとの長きにわたる緊密な関係を考えるとニューモデルがまとうボディがピニンファリーナデザインではなくベルトーネだったことは意外だと言えるでしょう。ちなみにフィアット・ディーノクーペのデザインはベルトーネのペンから生まれたもので、ベルトーネによると、ニューモデルのデザインを任されるにいたった経緯には、フィアットの意向があったということです。246GT/GTSの生産が1974年に終わると、308GT4がディーノ・シリーズ唯一のモデルとして残されました。アメリカのフェラーリ・ディーラーが売ることのできる唯一のモデルでもありました。365GT/4BBも365GT/4 2+2もアメリカでは型式認定を受けていなかったからです。売り物となる唯一のフェラーリには“Ferrari”のエンブレムすら付いていないうえに、エミッションコントロールデバイスのせいで、クルマの性能はそぎ落とされていました。これでは売れるはずがありません。1975年中頃、フェラーリから全米のディーラーに「在庫車のエンブレムをフェラーリに取り替えろ」と指示が飛びました。同時にフェラーリで出荷を待っていたクルマにもフェラーリのエンブレムが付けられました。ディーノの名前はトランクリッド上のエンブレムに残るのみとなったのです。かくして、北米市場のクルマにはフェラーリとディーノの両方のエンブレムが付くことになり、バンパーの変更も同時に行われました。奥行きの深いラジエターグリルを持つ北米仕様では、様々なエンブレムと様々なバンパーの組み合わせが見られるようになり、先に述べたように3つのシリーズに分けられるのはそのためです。生産期間中、308GT4は2826台が作られ、840台の208 GT4が生産ラインを後にしています。ベルトーネは厳しい寸法上の制約のなかで、素晴らしいデザインを成し遂げ、2550mmのホイールベースにミドエンジンの2+2ボディを架装しました。このホイールベースは2座席のディーノ246GTよりたった210mmしか長くないのです。