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クラシケ付き
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メーカー
フィアット
ミッション
マニュアル
グレード
クラシケ付き
ボディタイプ
外装色
ブルー×ブラック
年式
1973.0 年型
走行距離
51400km
乗車定員
2.0 名
サイズ
長 391.0 cm 幅 163.0 cm 高 120.0 cm
エンジン形式
不明
排気量
1750.0 cc
馬力
128
トルク
車検
令和5年9月23日
ハンドル
駆動区分
輸入区分
中古並行輸入
内装色
ブラック
燃料区分
ガソリン
幌色

1972年デビューのピニンファリーナがデザインしたフィアット124スパイダーをベースに、ヨーロッパラリー選手権(ERC)と世界ラリー選手権(WRC)への参戦を目的に、アバルトがFIAグループ4レギュレーションに沿って開発したホモロゲーションモデル(この時、アバルトはフィアット傘下に入っていた。アバルトの開発ナンバーは、SE026となる)エンジンはベースとなる124スパイダーと共通の1756cc直列4気筒DOHCで、アバルトにより吸気系をダウンドラフトのツインチョークウェバー44IDF型、2連装にして、更にデュアルのアバルトマフラーなどによりチューニングされた。ストリートバージョンは、128馬力/6200rpmの馬力と16.2/5200rpmのトルクを発生する。(ノーマルは118馬力)ピニンファリーナの製造ラインで生産されるモノコックボディは、ボンネットとトランクフードのFRP化やドアパネルとスカートのアルミ化、ラバーブロックによるバンパーなどにより50kg軽量化される。組み合わされるハードトップはFRP製でオープンボディとしては高い剛性を保ちながら、車両重量945kgとした。足回りはベースとなる124スパイダーがトレーリングアーム式リジットアクスルなのに対し、マクファーソンストラット+コイルの独立懸架にブラッシュアップされている。ストリート仕様では、クロモドラ製マグネシウムホイール(アバルトとクロモドラの刻印付きCD30型) が付く。タイヤサイズは185/70-13。ダッシュボードのメーター周りは、ノーマルが木目調だったのに対し艶消しアルミ製となる。室内にはロールオーバーバーが付き、アバルト製3スポークステアリングは中央のホーンボタンにチェッカーフラッグにアバルトエンブレムをあしらったモノが付く。またオプションでラリー用の本格バケットシートも選択可能だった。当初グループ4のホモロゲ取得の為、500台+αが生産されたが、その後人気が高まり+500台を追加生産したことにより総生産台数は1013台。アバルト124ラリーは巡航時、心地よいエグゾースト・ノートを含む騒音に包まれるが、それは防音対策を省いた軽量化によるもの。旧式となったウォーム&ローラー式のステアリングシステムはダイレクトに良い反応を返して、手応えのあるステアフィールを生み出す。コーナー進入時も殆どボディはロールしないで、力強くコーナーを脱出出来る。独立懸架となったリアアクスルのトラクションも充分に機能し、急なコーナーでもドライ路面なら素早く楽に抜けられる。動力性能は0→100km加速7.5秒、最高速度190km/hとなる。この車の走る姿は、ピニンファリーナの生み出したフェラーリ275,330,365に類似して、とても華麗で美しい。フロントフェンダーから伸びたラインが、ドア後端部で跳ね上がりリアフェンダーに続くラインは見事だ。テールランプ上方のフレアもクロームバンパーを剥ぎ取ったおかげで新しい次元の魅力を生み出している。アバルト124ラリーは1972年ERCでコンストラクター2位(1位はランチア社でフルヴィアによる)、翌年から開催されるWRCにおいて73~75年まで連続2位を維持した。(73年はアルピーヌ、74,75年は再びランチアがストラトスで)