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メーカー
ポルシェ
ミッション
マニュアル
グレード
ボディタイプ
COUPE
外装色
ライトアイボリー ( 1111 )
年式
1973.0 年型
走行距離
10700km
乗車定員
サイズ
長 cm 幅 cm 高 cm
エンジン形式
排気量
2700.0 cc
馬力
210 PS
トルク
26.0 Kgm
車検
ハンドル
駆動区分
輸入区分
中古並行輸入
内装色
黒 ( 11 )
燃料区分
幌色

3オーナー、ヒストリー有り( ボディーワーク、機関メンテナンス歴 )


50年代、メキシコの公道を舞台に行われていたスポーツカーレース、カレラ・パナメリカーナの1954年にポルシェ356が優勝したのがきっかけとなり、カレラの名称が使われる様になった。1955年に登場した356A/1500GSカレラがその始めの一台だ。356シリーズから911シリーズにモデルチェンジしてはじめてカレラを名乗ったのが1972年パリ・サロンで登場したポルシェ・カレラRSとなる。カレラRSは、70年代当時のFIAグループ4(スペシャルGTクラス)の公認を受ける為のホモロゲモデルで、12ヶ月間で最低500台、生産する事が義務付けられていた。ポルシェ社はこのクルマをベースにGTレースでの勝利を目論んでいた。カレラRSのエンジンは911Sのエンジンをベースとし、ボアを6mm広げシリンダーライナーを鋳鉄からアルミに変更して、ニカシルメッキを施し、2687ccにアップした。これに伴いピストンは変更されたが、圧縮比、カムシャフト、バルブ径、燃料噴射システムなどは、911Sと共通。それにより出力は911S190馬力から210馬力/6300rpmに、最大トルクは22kgmから26kgm/5100rpmに増強された。5段ギアボックスは4速と5速のレシオが少し速められ、ファイナルは2.4Lモデルと共通となる。サスペンションは前後トーションバー・スプリングを使用し、スタビライザーは2.4Lモデルと共通ながら、ダンパーはビルシュタイン社製の強化型を採用。4輪ベンチレーテッド・ディスクは911Sと共通。ホイールサイズとタイヤサイズは前輪は、911E911Sと同じ6J185/70VR-15ながら、後輪は広げられたリア・フェンダーに7J215/60VR-15となった。エクステリアで目を引くのは、FRP製のエンジンフード一体型ダックテールスポイラーとフロントバンパー下のエアダム一体型オイルクーラーボックス、そして片側26mm拡幅されたリアフェンダー。発売当初アナウンスされた500台は瞬く間に完売となり、その後の増産により1580台が生産された。その結果FIAグループ3(量産GTクラス)の公認も受ける事が出来た。カレラRSには4種のバリエーションが存在する。RSHと呼ばれるホモロゲ取得用モデル。ボディ各部に通常使用される0.88mm鋼板を0.8mmにして軽量化。フロント&リアバンパー、ダックテール&エンジンリッドが樹脂製。フロントウィンドウ&リアサイドウィンドウが薄いグラバーベル社製、フロントサイドウィンドウ&リアウィンドウも薄いセクリット社製。ドアハンドルはレザーストラップ、室内のグローブボックスや時計、アームレストを省略、軽量バケットシートなどの様々な軽量化により、960kgを達成。(17)ライトウェイト(M471)と呼ばれるRSHにリクライニング機構付きの助手席やグローブボックス、フロアカーペットなど一般販売の為の最小限の装備を備えた仕様で975kg(200)ツーリング(M472)と呼ばれる、カレラRSの中核となるモデル。スポーツの装備にプラスして、アルミ製サイドシルカバーが付き、リアバンパーはスチール製となる。各ウィンドウも通常の911と共通で、911Sと同じ1075kg(1308)RSR(M491)チューンナップされた2.8Lエンジン搭載。(55)カレラRS197210月から19737月の間、製造される中で速度計の表示変更(250km/h300km/h)や時計・オイルメーターのロゴ変更、ボディ各部の使用鋼板の厚み変更(0.8mm0.88mm)、クランクケースのマグネシウム製シルミン製、リア・ダックテールスポイラーのベースフレームのアルミ製スチール製など細かく変更されていたようだ。カレラRSのエンジン始動は、エンジンが冷えている時には長めのクランキングが必要になる。だが必ず最初のトライで爆発的にエンジンは始動する。いかにもフライホイールの極端に軽い、レーシングエンジンの様に回転は右足の動きにシャープに反応する。911Sに対して圧倒的な加速性能を持つうえに、柔軟性も併せ持ち高速時のみならず、街中での低速時のドライバビリティも高いのが特徴。またボディの軽さを実感出来、細身のステアリングホイールも軽く、ロールを感じさせずに路面に貼りついた様なコーナーリングが出来る。エンジンの切れ味に負けないくらい、コーナーリングもシャープに感じられる。低速時に乗り心地は相当硬く上下に揺すられるが、60km/hを越えるあたりから、フラットなポルシェらしい快適さを取り戻す。カレラRSのエンジンは4000rpmを越えるとレーシング・ポルシェを思わせる名状しがたい快音に変わり、溢れ出したパワーは7000回転を超えてリミットまで衰えない。走行ノイズは軽量化されている割には、長距離移動も苦痛にはならない。これはエンジンがドライバーから遠くなる RRレイアウトの利点かもしれない。性能は、カーグラフィック誌(19841月号)実測値で0100km/h6.0秒、0400m14.4秒、01000m26.3秒。メーカー公表値は0100km/h5.8秒、01000m25.4秒、最高速度245km/hとなっている。新車時車両価格780万円、ちなみに911S640万円となっていた。このカレラRSFIAの認可を取得して登場したレーシングカーの「ポルシェ・カレラRSR」の活躍はポルシェ社の目論見通り凄まじく、19722月のデイトナ24時間レースの総合優勝を皮切りに、セブリング12時間レースやタルガ・フローリオでも勝利を掴み、ジャイアントキラーの異名を欲しいままにした。