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メーカー
ヴィーズマン
ミッション
オートマ
グレード
ボディタイプ
外装色
パールホワイト
年式
2008 年型
走行距離
9100km
乗車定員
2 名
サイズ
長 386 cm 幅 181 cm 高 116 cm
エンジン形式
排気量
3240 cc
馬力
343
トルク
37.2
車検
令和6年12月
ハンドル
駆動区分
輸入区分
内装色
ボルドー×ブラック
燃料区分
ガソリン
幌色
ボルドー

[オプション装備]

パワーステアリング・エアコン・20インチBBSホイール・パドルシフト・ナチュラルレザーインテリア・レザーシート・レザーステアリング・シートヒーター


ヴィーズマン社はドイツの北東部、ドルトムントの北にあるデュルメンという街に住むマーティンとフリードヘルムという、ヴィーズマン兄弟が、エンツォ・フェラーリの死をきっかけに1988年に設立したスポーツカー製作会社。「フェラーリの様な素晴らしいクルマを、自分たちの手で作りたい」という思いを抑えきれず、様々な困難を乗り越えて生産に辿り着いたのが「ロードスターMF3」となる。そのボディデザインは英国スポーツカーをイメージさせる成り立ちとなり、ジャガーXK120の様な小ぶりなグリルと、印象的なジャンセンCV8の様なヘッドライトをもつ。またドアの後でキックアップするウェストラインからリアにかけてのなだらかたラインは、ヒーレー100を思わせるフォルムをもつ。鋼管フレームとアルミパネルにより形作られたシャーシは高強度なうえに軽量で、ハンドメイドならではの丁寧な仕上がりとなっていて、振動によるキシミ音などを感じる事は無い。ボディは軽量な強化繊維複合素材によるもの。またキャンバス製となる幌の作りは高品質でしっかりとした耐候性の高いものとなっている。エンジンは「E46BMW M3」に搭載された「S54型」とよばれたものが、そのまま搭載される。マグネシウム合金開発まで自社で行うBMWが、あえて鋳鉄ブロックにこだわりM社製作となる、このエンジンはDOHC直列6気筒24バルブで、ボア・ストローク87mm×91mmで圧縮比11.53246ccの排気量をもつ。グラファイトコーティングのピストンや鍛造スチール製コンロッドを使用し、カムシャフトは吸排気ともに可変バルタイとなるダブルVANOSを装備する。DME電子燃料噴射装置と電子制御スロットルにより最高出力343馬力/7900rpmと最大トルク37.2kgm/4900rpmを発揮する。組み合わされるトランスミッションは「M3」にも用いられる「SMG II」とよばれる2ペダル・マニュアルトランスミッションとなる。マニュアルトランスミッション用の変速機とクラッチの操作を、コンピューター制御による油圧ポンプで行うシステムとなる。フェラーリをはじめアストンマーティン、マセラティ、アルファロメオ などスポーツカーメーカーが採用するシステム。システムに任せて普通のATの様に走らせる事と、ドライバー自らMTの様にステアリング裏に付くパドルを操作して、変速を楽しみながらスポーツ走行をする事が可能となる。オートマチックモードが5種類、マニュアルモードが6種類のプログラムを選択する事で、街乗りからサーキットまで対応可能な運転を楽しむ為の変速システムとなる。足回りはフロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を備える。ブレーキはフロントにベンチレーテッドディスク、リアにソリッドディスクを装備する。ホイールは標準は17インチとなるが、今回入荷した車両には、純正オプションとなるBBS製鍛造20インチホイールとロープロファイルタイヤが組まれ、ホイールアーチとの絶妙なマッチングがスポーティーなフォルムに拍車をかけている。インテリアは、低い車高のロードスターとなる為、乗り降りには気を使わせられるが、乗り込んでしまえば、足元、肘周りのスペースも充分にあり、自然なドライビングポジションを取る事ができる。ダッシュボード中央に特徴的な2段で7つのアナログメーターを備える。上段に小径の5つのメーターと下段に大径のスピードとタコメーターが備わる。エンジンスタートはボタンによるものを採用、室内空調系はBMW社からのものとなる。スポーツカーでありながらもGTのような、しなやかさをもった快適な乗り心地が楽しめる。全長×全幅×全高は3860mm×1750mm×1160mmで、ホイールベースは2290mm、トレッド前1450mm、後1520mm、車両重量1180kgとなっている。燃料タンク容量は60となり、新車時車両価格は1850万円。生産台数は680台以上となる。メーカー公表性能値は、0100km/h加速4.9秒、最高速度255km/hとなる。ヴィーズマン社のエンブレムは、シルバーのヤモリ(ドイツ語でGecko)で、同社の哲学である「ヤモリが壁に張り付く様に、路面に張り付く程のロードホールディング性能をもつ車」を製作している事をイメージしたものとなる。事実「ヴィーズマン・ロードスターMF3」は低い車高にエンジン搭載位置も低く、車両重量1180kgを実現し同じエンジンを搭載する「M3」より390kgも軽量。また同じロードスターを名乗る、同エンジン搭載の「BMW Z4Mロードスター」より小さい、現行マツダ・ロードスター並みのボディは、250kg軽量な上に「Z4M」には設定のない「SMG2」というスポーツ性の高いATミッションを備える。軽量・小型ボディは、エンジンパワーを効率的にトラクションにかえる、フレーム構造とロープロファイルタイヤでスピードに変換して行く過程を、リアタイヤに近いドライビングシートで感じられる。これこそスポーツドライビングの醍醐味といえるだろう。このダイレクトな感覚は装備が充実して、より重くなった現代のクルマでは、なかなか味わえる楽しみとは言えなくなってしまった。だからBMWに籍を置く上級職員にヴィーズマン・ユーザーが多数存在するというのも納得が出来る。きっと、自分達の手で組み上げたエンジンをダイレクトに味わい、楽しみたいのだろう。スピードスターボディは、オープンにする事で季節の変化もダイレクトに感じる事が出来る。自然の変化を慈しみながらクルマの走りを味わうのは贅沢なクルマの楽しみ方のひとつと言えるだろう。