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メーカー
ローバー
ミッション
オートマ
グレード
ボディタイプ
SUV
外装色
ホワイト
年式
1994 年型
走行距離
145400km
乗車定員
5 名
サイズ
長 468 cm 幅 182 cm 高 179 cm
エンジン形式
V型8気筒OHV
排気量
4270 cc
馬力
200
トルク
34.6kgm
車検
ハンドル
駆動区分
4輪駆動
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラウン
燃料区分
ガソリン
幌色

96.430km時 ミッションオーバーホール、エアサスペンション修理済

1970年発表された「レンジローバー」はプレステージ四輪駆動というジャンルを初めて作り上げた。その成功に対して他メーカーが各社開発に取り組む中、レンジローバー開発のプロジェクト担当チーフエンジニア、チャールズ・スペンサースペンキング(ランドローバー創業者の甥)は当初から「高級な装備をした砂漠のロールス・ロイス」を設計したわけでは無かった。開発陣が求めたのは、世界最高峰の快適な全天候型多目的用途車だった。1948年から「ランドローバー」を造り続けていた事によりクロスカントリービークル(CCV)を熟知していたローバー社は、豊富な経験を生かして、新ジャンルのオフローダーを手がけようとしていた。スペンキングが掲げた、新しいジャンルとはフォーマルなローバーサルーンが備える快適性と走行性能にランドローバーが培ってきたオフロード性能を融合させたものだった。スペンキングはイメージにあるラフロードを快適に走る為に、必要なメカニズムには惜しげもなくコストを投じた。それは長い間研究を続けてきたフルタイム4WDシステムや、この機能を最大限に引き出す為のコイルスプリングを用いたリジット式サスペンションだ。強固な閉断面鋼材によるラダーフレームやアルミボディは全て専用となり、オンロードでの高速快適性を確保した上で、100mphクルーズを可能とする為に4輪ディスクブレーキを装備した。エンジンはローバーP5サルーン用アルミ製V8気筒の3.5リットルエンジンとし、出力特性をオフロードを考慮して160馬力からより低速重視となる135馬力/28.5kgmとした。アルミボディは軽量と強さを追求し横転時の安全性を考えたロールケージ構造を採用した。ボディパネルはボンネット外皮とテールゲートが鋼板製で残りはアルミ製となる。レンジローバーが販売されると世界の自動車メーカーが既存のCCVとは比較にならない程の、贅沢なメカニズムとオフロードでの高い走破性、オンロードでの高速性、そして快適性に驚愕した。更にいかにもCCV然としたランドローバーとは異なるエクステリアデザインには、デザイナーは存在せず、マーケティング的な目論み無しに機能性を追求した結果、直線基調のシンプルな品格あるスタイルが生まれたと言われている。このデザインに新たな顧客が惹きつけられ、ルーブル美術館が1971年に「工業デザインの模範的作品」として、唯一展示する事となった。発売当初の価格は一台でCCVから乗用車まで何役もこなせる万能性を考えれば安価であると評価された。レンジローバーに「ステータス感」を与えたのはランドローバーを愛用してきたエリザベス女王陛下からの借用依頼だった。英国王室伝統のグリーンに塗られ、シート・フロア・ラゲッジルームまで上質な内張が施された、女王陛下の仕様は市販型にも反映される様になった。2ドアモデルのみだったボディバリエーションは1981年に4ドアモデルが加わり、翌1982年にはオートマチックギアボックスがオプション設定された。1987年、いよいよ北米市場で販売が始まると瞬く間に世界規模でのレンジローバーブームが巻き起こる。日本市場には1989年以降、上級モデルの「ヴォーグSE」がローバージャパンにより輸入販売された。レンジローバー・バンデンプラは1991年末に登場し、1992年から日本市場で販売されたレンジローバーの最上級モデル。バンデンプラとはかつて存在した、ベルギーで馬車の車体を製造するコーチビルダーの名称で、英国に自動車のボディを製作する支社を持っていた。そこでは一部のロールス・ロイスやベントレーのボディを手がけていて、豪華で高級な作りを看板としていた事にあやかりジャガーの上級モデルにもその名称が残されている。レンジローバー・バンデンプラには前期型と後期型が存在する。違いは前期型にはエアバックが無く、専用ダッシュボードが付く。後期型はエアバック付きステアリングとなりディスカバーと同型のダッシュボードが付く。ともに内装はベースグレードとはプリーツのパターンが異なる専用のサドルカラーのコノリーレザーで覆われる。使用されるウッドトリムはウォールナットからイタリア産のポプラに変更され、深みのある色合いとなっている。エンジンはボア・ストローク94mm×77mmでレンジローバー最大の4274ccの排気量をもつ、オールアルミ製水冷V8気筒OHVとなる。ベースとなる3.9リットルエンジンより20馬力と2.8kgmアップとなる200馬力/4850rpm34.6kgm/3250rpmのトルクを発揮し電子燃料噴射装置を装備する。組み合わされるトランスミッションはZF4速オートマチックとなる。全長×全幅×全高は4650mm×1820mm×1790mmでホイールベースはベースモデルより202mm長い2742mm。燃料タンク容量は81リットルで、車重は2060kgとなる。足回りはフロント、リーディングアーム式、リア、トレーリングアーム式でそれぞれにスタビライザーを持つ。豊富なストロークを持つサスペンションは、コイルスプリングの代わりにEASと呼ばれるエアサスが組み込まれ、エア圧をECUにより常時100分の1秒毎に車高を感知し調整している。キャビンのスイッチで任意に操作可能な機能はハイプロファイルモード(35mph以下で40mm車高が上げられるオフロード用)とアクセスモード(エンジン停止後20秒以内に60mm車高が下げられる乗降およびラゲッジ用)となる。他は自動制御となる、スタンダードモード(従来のコイル版と同じ車高を保つモード)、ロープロファイルモード(80km/h以上で20mm車高を下げる)、エクステンディットモード(ボディが地面に接地すると70mm車高を上げる)、を持つ。ブレーキは4輪ディスクでABS付きとなる、フロントはベンチレーテッドタイプが採用される。タイヤサイズは4輪とも205R16(日本仕様は205R16MS)またETCと呼ばれるトラクションコントロール装置が装備されている。これはABSのセンサーを利用してリアアクスルの空転を感知し左右どちらか1輪に制動をかけ、LSD的な働きをするものとなる。レンジローバー・バンデンプラは、ステアリングの切り始めや4ATの変速の瞬間にダルな一面も感じさせるが、現代のSUVに無い重厚な質感と、スピードに乗ると顔を覗かせる軽快ともいえるドライバビリティが同居する特徴を持つ。長めのホイールベースは全てリアシートに振り分けられエアサスによりレンジローバー特有のユラリとした動きが少なく終始フラットな姿勢が保たれる。コマンドポジションと呼ばれる高めのドライビングポジションからの視界は良好で、スクエアなボディと合わせて見切りがしやすくドライビングの強い味方となる。シンプルなエクステリアデザインと佇まいの良さは、持つ人のライフスタイル全般に影響を与えるパワーをいまだに備え、その人気は新たな世代にまで波及している。2017年にランドローバー社はリボーンと題して初期レンジローバーを10台レストアして販売した。これをきっかけにエバーグリーンカーとしての存在が更に強まっていると思われる。新車時価格は990万円となっている。