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EU新車並行
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メーカー
フェラーリ
ミッション
セミオートマ
グレード
EU新車並行
ボディタイプ
Coupe
外装色
イエロー(マットシルバーラッピング)
年式
2019 年型
走行距離
5200km
乗車定員
2 名
サイズ
長 461 cm 幅 197 cm 高 120 cm
エンジン形式
排気量
3900 cc
馬力
710PS
トルク
79.0kgm
車検
令和6年6月20日
ハンドル
駆動区分
輸入区分
並行輸入
内装色
燃料区分
ガソリン
幌色

カタログモデルをベースに、より高性能な上位機種となるスペシャルモデルをそのモデルライフの終盤に投入する、そうでなくても生産車全てが人気モデルとなるフェラーリが今世紀になって、主力となるV8ミッドシップモデルで展開するスペシャルシリーズ。パフォーマンスの高さは言うに及ばず、存在感、デザイン共に歴代モデル全てがコレクターズアイテムになる程の、注目と人気を集めている。「360モデナ」をベースとする「チャレンジストラダーレ」から始まり「430スクーデリア」、「458スペチアーレ」に続く、久々のターボエンジンを搭載して性能の高さを評価された「488GTB」をベースとして開発されたのが「488ピスタ」。デビューは20183月のジュネーブショー。このモデルに使われる「ピスタ」とはイタリア語で「レーストラック」や「サーキット」を意味する言葉で、高性能を予感させレース由来のフェラーリ社の出自をも感じさせる。歴代のシリーズの中でもよりサーキットと関係が深いともとれる名前となる。エンジンは、ベースモデルの488GTBと同じボア・ストローク86.5mm×83mmを持つ排気量3902ccで、直噴90°V8気筒DOHC4バルブに日本のIHI製ターボチャージャーを各バンク1基づつ配置するツインターボとなる。しかし改良点は多岐にわたり、シリンダーヘッド、ピストンは強化型とされ新型のチタン製コンロッドを採用するなど、実に5割ものパーツが新設計されている。圧縮比は9.4から9.6に高められ、更にIHIによるターボ技術で488チャレンジに使われる、ターボチャージャー・スピードセンサー(2基のターボの回転数をセンシングして整える事で、パワーを最大化しゼロターボラグをもたらす技術)も加えられ、488GTBから50馬力アップとなる720馬力/8000rpm78.5kgm/3000rpm(7速時)のトルクを発揮する。またパワーアップしながらもエンジン単体重量でマイナス18kgの軽量化をも実現している。組み合わされるトランスミッションはエンジンと共に進化した7DCT(デュアルクラッチ式オートマチックトランスミッション)となっていて「ショットガン+オーバートルク」と呼ばれる新しい制御ロジックが採用され、体感的にこれまで以上にスポーティな変速感が味わえる。488ピスタに搭載されるエンジンには、可変トルクマネージメントが採用され、選択されるギアにより最大トルクが変化する。16速はトルクカーブが常に右肩上がりとなり、トップの7速に限りボトムエンドから急激にトルクが上昇し3000rpmでピークとなった後、そこから上の回転域では緩やかに下降する様にセッティングされている。これは、どのギアポジションにおいてもコンスタントな加速が得られる自然吸気エンジンに似たフィールをツインターボエンジンで追求した設定だといわれている。足回りはフロントにダブルウィッシュボーン+コイル、リアにマルチリンク+コイルでそれぞれスタビライザーを持つのは488GTBと共通ながら、前後共スプリングレートは11%アップされている。またミシュランによる専用開発のタイヤ、パイロットスポーツカップ2が装着される。この専用タイヤは全く新しいコンパウンドが採用され、ウェット性能をしっかりと確保した上で、どんなドライバーが乗っても、そのスキルに応じて運転する楽しみを最大限味わえる様、セッティングされているという。サイズは前245/35ZR20、後305/30ZR20となる。軽量化にこだわる488ピスタでは、オプションでカーボンモノコックホイールが用意される。鍛造アルミ製のノーマルホイールに対し20%軽量化される、サイズは前/後で9/11Jとなる。ブレーキはカーボンセラミック製ドリルドベンチレーテッドタイプとなり、キャリパーはフロント6ポット、リア4ポットとなっている。488ピスタでは、WECに参戦する488GTE、ワンメイク・レース用の488チャレンジから多くのエアロ・ダイナミクス技術がフィードバックされている。フロントバンパーのインテークから取り入れたエアをボンネット及びルーフに沿って排出しながらダウンフォースを稼ぐ「Sダクト」や、488GTBより30mm高く、40mm幅広いリアスポイラーとリアの特徴的なディフューザーなどにより、25%強力なダウンフォースを得ている。またボディに取り込む空気の流れを改善する事で冷却効率も大幅にアップしている。空力と同様に軽量化にこだわった488ピスタは、前後バンパー、フロントフード、リアスポイラーは炭素繊維強化樹脂(CFRP)製とされ、リアウィンドウはポリカーボネイト樹脂、インテリアも軽量化の為ほぼカーボンパネルとアルカンターラによって形作られ、バッテリーも軽量なリチウムバッテリーとなる。これらの結果トータルで488GTBよりマイナス90kgの軽量化となり、パワーウェイトレシオは、フェラーリではトップクラスとなる1.78kg/psを達成している。コックピットはドライバー正面に1万回転まで刻まれた、レブカウンターを配置するレイアウトは不変ながら、ステアリングホイール上部に組み込まれた「レブランプ」が赤いLEDの順次点灯によりレブリミットの接近を知らせてくれる。エンジン回転上昇の速さを物語る装備と言えそうだ。ワイパー、ウィンカー、スターター、ダンパー切り替えスイッチは同じくステアリング上に装備されるが、シフトの切り替えとローンチコントロールのスイッチはセンターコンソールのブリッジ上に備わる。見た目に反してとても良い乗り心地を持つ488ピスタは、ドライビングモードの標準となる「スポーツ」でもサスペンションが良く動く事に加えアルミスペースフレームの高剛性により、不快感は全く感じられない。まるでレーシングカーの様な高機能を詰め込んだ488ピスタだが、様々な機能は全てドライバビリティの為に向けられている様だ。その最大の功労者は発展した制御システムと言えるかもしれない。誰が乗っても、どんなドライビングスキルの人でも楽しめる、このファントゥドライブを支援するのは、電子制御のeディファレンシャル(E-Diff)に加え、フェラーリ独自の横方向制御システムSCC(サイド・スリップ・コントロール)で第6世代となり、CT off(トラクションコントロール・オフ)モードで作動するFDE(フェラーリ・ダイナミック・エンハンサー)と呼ばれるヨーモーメントの変化を感知し4輪のブレーキ圧を電子制御するトルクベクタリングシステムが新たに採用された。FDEはサーキットでコンマ1秒を削る為に最大限のトラクションを求める方向ではなく、ドライバーがコントロールの醍醐味を味わえる方向で作用するシステムとなっている。リアが滑り出してもピーキーな感じではなく、カウンターがすこぶる当てやすくなる。このシステムの凄いところはクルマに主導権があるのではなく、あくまでもドライバーが主となり操作しているという感触が濃厚に感じられるところだ。贅沢なニッケル合金となる軽量なインコネル素材のエグゾースト・マニホールドは27%延長し等長化された事により、そのエグゾーストサウンドは、488GTBとは全く異なるターボ車としては異例ともいえる、高周波成分がたっぷりと混じるサウンドを響かせる。それは可変トルクマネージメントとの相乗効果により、よりリニアなエンジンフィールをドライバーにもたらし、それは街中をゆっくりと走らせている時でさえ、クルマとのしっかりとした対話を享受出来るという事になる。また山岳路のワインディングを思うがままに走らせれば、更に印象的でエネルギッシュな走る歓びに満たされる。その488ピスタとドライバーとの信頼関係は名前の由来となるサーキットにおいても、全く変わることは無く期待以上に応えてくれる走りを披露してくれる事となるだろう。488GTBよりハイパワーであるにもかかわらず全くピーキーではなく、これまで生産されたフェラーリの中で間違いなくベストハンドリングの一台とよべる内容を持つ、究極のロードカーといえるのが488ピスタではないだろうか。メーカー公表性能値0100km/h2.85秒、0200km/h7.6秒、最高速度340km/h全長×全幅×全高4605mm×1975mm×1206mm、ホイールベース2650mm、トレッド前1679mm、後1649mm、車両重量1280kg、前後重量配分41.5:58.5、新車時価格4036万円