サイズ
長 400.0 cm 幅 178.0 cm 高 127.0 cm
世界24台製造で現存する中でも かなり高いオリジナル度と高いクオリティコンディションを維持してる数少ない個体です。当時ザガートジャパン正規輸入( 3台のみ )の1台です。スピードラインホイールが装備されておりますが、オリジナルホイールも御座います。
ザガート社創業75周年を記念して、75台制作予定だったが、生産台数23~25台といわれている。ハイエナザガートのイメージは、後ろ足と同程度まで発達した前足を持つ数少ない四足動物、ハイエナから得ている。イタリアのレッジオ・エミリアにスタジオを構えるデザイナー兼アーティストのナーニ・テデスキによる、ロボットの様なハイエナが、車に変容する4枚のイラストをモトに、ザガート社でスケールモデル化された。また、ハイエナ制作の発起人となったのは、オランダでランチア正規代理店でレストア会社を経営するパウル・コート。このパウル・コートがザガートとの協議の末、テデスキのイメージが具現化される事になった。ハイエナは、ランチア・デルタ・インテグラーレ・エボ1のプラットホームを使用して、前後バンパーはFRP製、その他ボディパーツは、アルミ製(ボンネットもFRP製という情報もある)。内装のカーボンファイバーは、F1パーツで実績のあるパリのMOC社製となる。ドア内張1500g、ダッシュボード2500g(インテグラーレは17kg)ルーフトリム1180g、フロントドアパネル400gにすぎず、内装パネル総重量14.4kgに抑えこまれ、インテグラーレよりトータルで、150kgも軽量化されている。カーボンファイバー製のダッシュボードのデザインは、ザガート社が得意とする、ルーフデザインのダブルバブルのイメージが、活かされている。更にエンジン性能は、ターボ過給圧、点火系、燃料供給系チューニングにより、インテグラーレより40馬力と9kgm上回る、250ps/6000rpmの馬力と40.0kgm/3800rpmのトルクを発揮する。走り出してすぐ感じられるのは、1150kgと軽量化された恩恵のよる敏感な身のこなしで、コニ社開発によるダンパーとスプリングでチューニングされたサスペンションを持つ。インテグラーレよりハンドリングは鋭く、レスポンスもシャープ。コーナリングスピードは高く、加速、減速の機敏さからドライビングの楽しみを充分堪能出来る。特に高速域からのブレーキングは驚異的な利きを示すなど、卓越した能力を獲得したクルマである。制作するにあたり、しっかりとした品質管理プログラムが実施されたおかげで、ザガートが手がけたアルファロメオ RZやSZにもまさる、製造クオリティが感じられる仕上がりとなっている。