SOLD
PDK 4WD
ASK
お問い合わせ
戻る
メーカー
ミッション
オートマ
グレード
PDK 4WD
ボディタイプ
外装色
ダークブルー
年式
2017 年型
走行距離
25550km
乗車定員
5 名
サイズ
長 469 cm 幅 192 cm 高 162 cm
エンジン形式
排気量
2997 cc
馬力
360
トルク
51.0
車検
令和5年12月
ハンドル
駆動区分
4輪駆動
輸入区分
並行輸入
内装色
ブラウンレザー
燃料区分
ガソリン
幌色

ポルシェ社による「911」「ボクスター/ケイマン」「カイエン」「パナメーラ」に続く、第5のモデルとしてリリースされたのが「マカン」となる。長く続くSUV人気の中、ポルシェ社製SUVに憧れを抱きつつも8気筒エンジン搭載を前提に開発された「カイエン」では、些か荷が重いと考える人々の為に、一回り小型のボディをもつSUVの登場が期待された。2004年に、993型や996型カレラのデザイナーとして知られるハーム・ラガーイ引退に伴い、その後継者となったミヒャエル・マウアーによりデザインされ、インドネシア語で「虎」を意味する「マカン」と名付けられたポルシェ社初のコンパクトSUV、その発表は20131120日のロサンゼルス・オートショーと東京モーターショー2013で同時に行われた。製品レンジの拡大を狙って「アウディQ5」と基本設計を共有し、フォルクスワーゲングループの「MLBプラットフォーム」を採用する「マカン」は、アルミ製のボンネットとリアゲートを持ち「Q5」より、やや幅広で低くされたボディによりSUVであってもポルシェ社製らしくスポーティに見える。迫力ある大型のフロントグリルと「918スパイダー」のものをイメージしたテールランプ・デザインを備える。前後ドア下部に配された「サイドブレード」も「マカン」の外観を印象的に見せている。ポルシェ社のライプツィヒ工場で生産される「マカン」は、発表当初「マカンS(340馬力)」「マカン ターボ(400馬力)」と6気筒ターボエンジン搭載モデルが先行したが、日本導入時(201411)には、ベースモデルともいえる4気筒ターボエンジン搭載の「マカン(237馬力)」を含む3グレードが用意されていた。全ての機種が4輪駆動となる「マカン」の4WDシステムは、縦置きエンジンでFRをベースとした電子制御多板クラッチ式となり、同じプラットフォーム採用によるFFベースの他車とは異なり、ポルシェ独自のこだわりを見る事が出来る。安定走行時はほぼ100%リアに駆動配分され、路面の状況にもよるがスロットルの踏み込み加減に応じて積極的にフロントへの駆動配分を変えている。フルスロットル近くまで踏み込むとフルグリップ状態でも、ほぼ50:50の駆動配分となる。ポルシェ社がつくり出す「911」や「ボクスター/ケイマン」はスポーツカーらしく重心が低く常に安定したコーナリングで限界の高さを感じてしまうが「マカン」の運転感覚は荷重移動が体感出来「走らせている感」を見出しやすく、楽しめるものとなっている。ポルシェ社が史上初めて世界販売台数20万台を発表した2015年、11月の東京モーターショーで世界初公開となったのが「マカンGTS」となる。「マカンS」と「マカン ターボ」の中間に位置付けられるモデルとなり、他車種にも展開している「GTS」グレードを、人気の「マカン」にも加えラインナップの統一をはかったかたちとなる。「マカンGTS」のエクステリアの特徴はヘッドライト回りやリアスポイラー、エンブレムなどをブラックフィニッシュとする事で、他車種の「GTS」グレードと共通するイメージを得ているところ。「マカン ターボ」ほどスポーツ色を強くする事無く、ベーシックグレードよりスペシャル感のあるスポーティさをアピールするモデルとなっている。搭載されるエンジンは「マカンS」と基本的には同じ直噴V6気筒DOHC24バルブにツインターボを装備しボア・ストローク96.0mm×69.0mm2997ccの排気量をもつ。9.8と高めの圧縮比から、360馬力/6000rpmの最高出力と、51.0kgm/16504000rpmの最大トルクを発揮する。「マカンS」に対しインテークパイプの見直しが行われ、吸気効率を向上させるとともにスポーツ・エグゾーストシステムの効果と、ターボの過給圧を0.2バール増しの1.2バールに高められている。これらにより20馬力と4.1kgmのパワーアップがはかられている。組み合わされるトランスミッションは7PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルングとよばれるデュアルクラッチ式変速機)となり、電子制御による多板クラッチを介して前後にトルクを配分するポルシェ・トラクション・マネージメントを備える。足回りは、フロント・ダブルウィッシュボーン式、リアはマルチリンク式となり「マカンS」より15mm車高が低く設定され、よりスポーティなセッティングが施されている。ブレーキは上位グレードの「マカン ターボ」と同じく、前後ベンチレーテッドディスクを備え、フロントにはブレンボ製6ポッドキャリパーを装備する。ホイールは標準で20インチとなり、フロント265/45ZR20、リア295/40ZR20サイズのタイヤと組み合わされる。インテリアは傾斜したセンター・コンソールを備え見慣れたステアリングホイールのデザインなどにより、ひと目でポルシェとわかる他モデルとの共通性を持つ。「マカンGTS」では、軽量で高級なアルカンターラ素材が多く用いられている。ヘッドレスト部分に「GTS」の刺繍が施されたフロントシートは「カイエン」より7cm低く設定されているといわれ、リアシートは3分割出来る分割可倒機構が備わる。日本仕様の「マカンGTS」は右ハンドルのみの設定となるが、今回入荷した車両は左ハンドル仕様となり、ポルシェ社のモデルらしくステアリングポスト左側にキーシリンダーを持つ。更に3本スポークステアリングを通して見える、メーターナセル中央には6800rpmからレッドゾーンとなる8000rpmまで刻まれた大径レブカウンターが配置されイメージどおりの「ポルシェ」のコックピットとなっている。またステアリング裏には変速用のパドルを備え瞬時にシフトチェンジを行う事が出来、スポーツドライビングを楽しむ事も可能となる。ラゲッジスペースは、リアシート使用時で500、リアシートをたためば1500の大容量となっている。全長×全幅×全高は4692mm×1926mm×1609mm、ホイールベース2807mm、トレッド前1650mm、後1660mm、車両重量1970kgとなる。燃料タンク容量65、最小回転半径5.6mで、新車時価格は939万円。メーカー公表性能値は、0100km/h加速5.2秒、オプション設定のスポーツ・クロノパッケージ装着車の場合5.0秒となり、最高速度は256km/hとなっている。1948年に「356」の1号車が誕生して以来、長きにわたってスポーツカー好きに愛され続けてきた「ポルシェ」。立ち気味の丸目2灯ヘッドランプからイメージされるフロントマスクをはじめとする独特なデザインに、心奪われる人は少なくない。個性的なエンジン音や回転フィールにまでこだわり、しっかりと調律されたパワートレインや走らせて楽しく感じられる、秀逸なシャーシに「ポルシェ」を感じる人も多く存在する。そしてポイントとなるのが、緻密さとダイレクト感。想定される以外の遊びを持たないステアリングやペダル、シフトレバーなどの操作系の緻密さや、それを操作する手足や身体が感じるダイレクト感は「ポルシェ」ならではといえるだろう。その感覚は「マカンGTS」にもしっかりと反映されている。ドアハンドルに手をかけ、ドライバーズシートにおさまると、少し高めのアイポイントがSUVである事を訴えかけてくる。しかしステアリングホイールを通して目に入ってくる大径レブカウンターにより「ポルシェに乗っている」という高揚感が湧いてくる。シフトレバーを「D」ポジションにしてアクセルを開けると、アクセルペダルとタイヤがダイレクトにつながっているようなタイトな感覚を味わうことが出来、ただのSUVである事を忘れてしまう。動き出せば「ポルシェ」らしくスポーティな振る舞いにいつしかドライビングに夢中になってしまう。SUVであってもポルシェ社が仕立てたクルマには「ポルシェ」らしさがしっかりと表現されていて、そのドライバビリティは「911」にも通じたものとなっている。「マカンGTS」は、その成り立ちから、日々の生活の中で使用が可能となる事から「ポルシェ」さしさを日常において、より身近に感じられる贅沢な存在といえるかもしれない