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YANASE 右H
240
万円
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メーカー
メルセデスベンツ
ミッション
オートマ
グレード
YANASE 右H
ボディタイプ
セダン
外装色
ホワイト
年式
1993 年型
走行距離
30000km
乗車定員
5 名
サイズ
長 474 cm 幅 174 cm 高 144 cm
エンジン形式
排気量
2590 cc
馬力
トルク
車検
ハンドル
駆動区分
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラック
燃料区分
幌色

1984年のフランクフルトショーでデビューしたW124Eクラス。1986年に販売が開始された日本では「230E」「300E」「300DT」がラインナップされていた。翌1987年になると「260E」とワゴンボディのS124型と呼ばれる「230TE」が加わる事となった。「260E」の日本仕様は右ハンドルのみの設定となっていた。260Eに搭載されるエンジンは、300Eと同型の103型という型式名を持つ直列6気筒SOHC300Eと共通のエンジンブロックを用いながら、ボアを5.6mm小さくして82.9mmとし、ストロークは同寸となる80.2mmから2597ccの排気量を得ていた。圧縮比も共通の9.2とし、ボッシュKEジェトロニックを備え、最高出力165馬力/5800rpm、最大トルク23.0kgm/4600rpmを発揮していた。このエンジンはBMWのライトシックス並みに澄んだ音色でトップエンドまで非常にバランス良く回ると評価された。3000rpm以上をキープ出来るワインディングロードでは、鋭いピックアップと伸びやかな加速で特に気持ち良く走れるといわれている。発進時(この時代のメルセデスベンツのオートマチックは発進時、通常2速発進となるセッティングによるところも合わせて)や低回転時でのかったるさは否めないが、メルセデスベンツのエンジンにしては「軽い」といわれた300Eのエンジンも、260Eの前では控えめな印象となり、こと「軽快さ」に関しては260Eに軍配が挙がる事となる。組み合わされる4速オートマチックは、300Eに比べ1速及び3速、更にファイナルのレシオがそのエンジン特性に合わせて低められている。メルセデス自慢のプラネタリーギア式オートマチックはシフトフィールの良さに定評があり、加速の滑らかさに貢献している。W124Eクラスが登場した時、注目された装備のひとつにシングルアームの収縮式フロントウィンドウワイパーがあった。このワイパーは当時の乗用車用としては、世界で一番の拭き取り面積を誇った。ワイパーモーターが回転時に収縮しながらワイパーが作動する事でフロントウィンドウの左右の角まで拭くことが出来、オーソドックスなワイパーよりはるかに効率的と発表された。あわせて電気加熱式ウィンドウウォッシャーノズルも装備されていた。全ては安全性の向上を目指してのメルセデスベンツの思想に裏付けられた技術と言えるだろう。またW124Eクラスは、1990年モデルで1回目のフェイスリフトを受けた。その内容はフロント及びリア・エプロンの形状変更ボディカラーと同色系の樹脂製クロームライン入りサイドプロテクションパネル(サッコ・プレート)の装着ドア・ハンドルのクロームメッキ化ドアミラーのボディ同色化ダッシュボード下面、及びドア内張へのウッドパネルの採用シートクロス生地の変更シートの機能性向上、などの改良がなされた。そして1992年にエンジンラインナップの刷新があり、260Eは軽快なSOHC型からDOHC4バルブ型(1044)エンジンになり排気量もアップされた「280E」となる。この度入荷した1993年式モデルは103型エンジン搭載となる260Eの最終型となっている。足回りは300Eと同じくフロントにマクファーソンストラット/コイル、リアにマルチリンク/コイルとなり、前後にスタビライザーを持つ。ブレーキはフロントはベンチレーテッドディスク、リアはソリッドディスクでABSを備える。タイヤサイズは前後195/65VR15となっている。全長×全幅×全高は4740mm×1740mm×1445mmでホイールベースは2800mm。トレッドは前1495mm、後1490mm、車両重量は1450kg(同時期の300E1470kgとなり、20kg軽くなっている)。動力性能はカーグラフィック誌による実測値で0100km/h加速10.4秒、0400m加速17.6秒、01000m加速31.8秒、最高速度218.2km/hとなっている。新車時価格640万円(1991)W124Eクラスのリアサスペンションに用いられるマルチリンク式サスペンションは、1960年代から70年代に製作されたロータリーエンジン搭載のコンセプトカーC111に使用されていた。しかしオイルショックにより市販されずにお蔵入りとなったその技術が、W201190シリーズとともに披露され、開発期間10年といわれるサスペンション技術に革命をおこした。この機構によりW124Eクラスは、メルセデスベンツが目指す新たな時代の安全と、洗練された乗り味を両立することとなった。また、壊れたり消耗した部品は交換する事でリセット出来るが、クルマのボディはそうはいかない。W124Eクラスでは早くから高張力鋼板をはじめとする軽量化素材を採用し、軽量化にこだわりながらもボディ剛性の高い、末永く使用出来るモノコックボディを用いている。このボディは安全性を高める技術に関しても怠りなく、側面衝突や転覆時の耐性をしっかり確保しながら、前面には歩行者や自転車を保護する為、衝突時に自ら変形して衝撃を吸収出来るボンネット構造にするなど深い配慮がなされている。サスペンション技術や軽量で強いモノコックボディ、また衝突対応構造など、現在では各自動車メーカーそれぞれの車種で普通に用いられる話となっている。しかしメルセデスベンツはこれらの技術をすでにW124型に用いてきた。これらの技術の広まりの一翼をW124型が担ってきたと思うと、このクルマが現代のクルマ社会に残したモノはとても大きな事だと改めて思わずにはいられない。