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メーカー
ポルシェ
ミッション
オートマ
グレード
ミツワディーラー車
ボディタイプ
COUPE
外装色
ポーラシルバー
年式
1994 年型
走行距離
36500km
乗車定員
4 名
サイズ
長 cm 幅 cm 高 cm
エンジン形式
排気量
3600 cc
馬力
トルク
車検
ハンドル
駆動区分
後輪駆動
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラック
燃料区分
ガソリン
幌色

走行距離 36.500km低走行に応じた コンディションです。

オイル漏れ等御座いません。

1993年フランクフルトショーでデビューした993型カレラ、それまでの964型カレラでは930型のデザインを色濃く残していた。993型カレラではスラントしたノーズと張り出したリアフェンダーで、新しい911を表現していた。またキャビン周りは、今まで見慣れた911を踏襲した造形で、元BMWにいたハーム・ラガーイによるデザインとなる。993型カレラの注目すべき進化は、サスペンションシステム。フロントサスは従来からの熟成されたマクファーソンストラット式だったが、リアはそれまでのセミトレーリングアーム式からフレームを介してボディにマウントされるマルチリンク式となった。このマルチリンク式リアサスペンションは80年代後半にポルシェが開発を始め、生産を断念した大型フロントエンジンの4ドアモデル用に造られたものといわれている。また、それまでリアエンドに横向きで一つのメインマフラーに頼ってきた911だったが、993型カレラでは騒音と排気ガス対策の為、左右それぞれ一つづつのマフラーを配置した。エンジンは964型カレラと同じ3600ccの空冷水平対向6気筒SOHC(MT用はM64/05型、ティプトロ用はM64/06)だが、圧縮比を11.3に高めツイン・イグニッション化され、ボッシュ・モトロニック燃料噴射システムにより、275馬力/6100rpm34.1kgm/5000rpmのトルクを発揮する。マニュアルギアボックスは6段化(ゲトラーク製)され、ティプトロニック(ZF)の学習能力が高まり、不得意だった上り下りの勾配に考慮されたマネージメントが可能になった。誕生から20年近く変更されなかったワイパーが、993型カレラから左右の回転軸を接近させた事により、同じ箇所を拭う面積が80%となり、良好な視界が得られる。またポリエリプソイド・ヘッドランプの採用により夜のドライビングも安全性が高まった。トランクルームは21L増やされた123Lとなり、燃料タンクは2.5L減となる74.5Lとされた。ドアを開けて車内に入ると見慣れた911の世界がそこにある。ドライバー正面の大径レブカウンターや左手でイグニッションをひねるのもそのままで、ステアリングのセンターパットがフルサイズのエアバッグ内臓ながら、小型化された。継承されたハイバック型のフロントシートはクッションの厚みを増して座り心地が向上した。静粛性の向上も著しく、サブフレーム付リアサスによりロードノイズの低減、フラッシュサーフェス化され、cd0.33を得た空力特性により風切り音減少、などの相乗効果によるもの。またツインマフラーにより、エンジンサウンドから籠り音や雑音が取り除かれフラットシックスの咆哮もクリアに聞こえる様になった。ブレーキは3.3Lターボ用をベースにフロント304mmリア299mmのドリルドベンチレーテッドディスクとなり、制御のきめ細かい5チャンネルのABS5を装備する。タイヤサイズ、フロント205/50ZR17(7JJ)、リア255/40ZR17(9JJ)となる。全長×全幅×全高は4242mm×1735mm×1300mm、車重MT1370 kgtip1395kg、メーカー公表値で0100km/hMT5.6秒、tip6.6秒、最高速度MT270km/htip265km/h、カーグラフィック誌の実測値はMT車によるもので、0100km/h5.0秒、0400m13.4秒、01000m24.5秒、最高速度262km/hとなる。新車価格MT1065万円、tip1165万円。993型カレラとなってもフラットシックスエンジンは右足をプッシュすれば、レッドラインの始まる6800rpmまでレブカウンターの針を一気呵成に振り切らせようとする。圧倒的なスムーズさと回転落ちの素早さを持つ。この回転感覚は911以外のクルマでは味わう事は出来ない。パワーステアリングのギアレシオは速められると同時に、アシストを強められ若干ソフトになったが、ステアリングフィールは失われていない。それまでのいかなる911よりも落ち着いた姿勢でコーナーをクリア出来る。サブフレーム付きのマルチリンク式リアサスペンションが911の乗り心地とハンドリングを根底から覆した。限界が高まったのは勿論だが、限界域でのタイヤの状況をしっかりドライバーに伝えてくる。スムーズなリアタイヤのスライド感覚は、唐突なテールスライドに対して、待ち構えていた今までの911が持つ独特の神経質さとは、全く別物になっている。本物のスポーツカーの見本ともいえる白眉の存在。長く使用されてきた空冷エンジンの最終進化型を搭載する最後の911としての993型カレラ。惜しむべき点を唯一挙げるとすれば、ドライバーズシートからのフロントウィンドウ越しの風景。座面を上げても、964型カレラまで継承されてきた、見慣れた麗しのフロントフェンダーの峰が見えない事と言えるかもしれない。