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カブリオレ
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万円
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メーカー
ミッション
オートマ
グレード
カブリオレ
ボディタイプ
外装色
ホワイト
年式
2024 年型
走行距離
8.700km
乗車定員
4 名
サイズ
長 452 cm 幅 185 cm 高 130 cm
エンジン形式
排気量
2981 cc
馬力
394
トルク
車検
令和9年8月
ハンドル
駆動区分
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラック
燃料区分
ガソリン
幌色
ブラック

ポルシェハイグロス塗装・リアモデルバッジ(ハイグロス)・20/21インチカレラSホイール・サテンブラックホイール塗装・メモリー付パワーシート・フロントベンチュレーション・ポルシェロゴドアカーテンライト・スポーツクロノパッケージ・スポーツエグゾースト・パワーステアリングプラス・エクスクルーシブデザインテールライト・フロントガラス(グレーバンド)・ポルシェクレストヘッドレスト・ヒーター付スポーツステアリング・レーチェンジアシスト・イオナイザー・ライトデザインパッケージ

スポーツカーの代表的なモデル「ポルシェ911」、その初代「911」がデビューした1963年から55年が経過した2018年の1127日。ロサンゼルス・モーターショーのプレスデイ前日となるこの日の夜、空港近くにある巨大なポルシェ・センターのドライビング・エクスペリエンス用サーキットに特設された会場に於いて、8世代目の「911」にあたる992型が発表された。この地がニューモデルの発表の場に選ばれたのは、それだけこのマーケットがポルシェにとって、とりわけ「911」にとっては重要なポジションとされているからで、発表前年の2017年に米国で販売されたポルシェの総数は55千台以上。その台数の中で、生産される「911」のうち3台に1台がこの数字に含まれ、最大マーケットとなるカリフォルニア州は「911の第二の故郷」であると2025年いっぱいまでポルシェAG取締役会長を務めたオリバー・ブルームはスピーチで語る。それまでの991型「911」から多くを受け継いでいる様に見える992型「911」のボディデザインだが、全てのボディ・パネルが刷新されている。991型と同様にこの992型のボディ・デザインは、20262月にポルシェを去ったチーフ・デザイナー、ミハエル・マウアー主導で行われ、ポルシェに在籍する日本人デザイナーの山下周一も関わっている。フロントバンパーにビルドインされたエアインテークがスクエア形状となり、黒いガーニッシュで結ばれる事で広げられたフロントトレッドを強調しワイド感をアピールしたデザインが採用されている。リアにフロントより1インチ大径のホイールを装備する事で、前後ともにグラマラスな造形とされ全体的により筋肉質なイメージが強調されている。これに合わせる様に、フロントフード前端のラインも緩やかな曲線から直線に変更され、フロントフード上に縦に走る二筋のプレスラインは空冷エンジン搭載時代の「911」へのオマージュとしている。フロント以上に変化をみせているのがリアで、縦方向のフィンを配したリアグリルがクラッシックな風情を見せ、中央にハイマウント・ストップランプもレイアウトされている。その下で左右のコンビネーションランプを繋ぐスリムな光の一文字ライトは、これまで4WD系「911」には採用されていたが、992型「911」各モデルをはじめとして、この世代の他のポルシェ製モデルにも波及し、ポルシェのアイコンとしても使われている。このテールランプ上部には拡幅された可動式リアスポイラーが格納され、立ち上がるとエアインテーク中央にレイアウトされるハイマウント・ストップランプが隠れてしまうので、スポイラー下端にもうひとつのストップランプを装備している。このスポイラー上にレイアウトされる車名の「911」のロゴは、Gシリーズの「911」に用いられていたデザインをイメージさせる。そのデザインの引用はインテリアにも及び、水平基調とされたダッシュボードや、メータークラスターの5連メーターを模したデザインも同様となっている。ボディデザイン及びインテリアの変更に留まらず、その基本となるシャーシ並びにプラットフォームも全面的に刷新され、992型が新たに採用するプラットフォームは、MMB(モジュラー・ミドエンジン・プラットフォーム)と呼ばれるもので、このモデルの為に新規に開発されたものとなる。基本的に高い剛性を与えられたことにより、追加補強を多く用いる事無く、カブリオレやタルガボディに応用出来、フロント、フロア、リアの3つのモジュールに分かれているので、その間をストレッチすればミドエンジンの「ケイマン」「ボクスター」にも対応出来るものとなっている。先代の991型ではスチールの使用割合が63%にも及んだが、このMMBプラットフォームでは、30%と半分以下にまで減少している。ボディ外板はバンパーを除けば、フロントボンネット、フェンダー、リアエプロン迄、アルミ製とされロッカーパネルやフロア補強材にも約25%にアルミ押し出し材が使われている。ピラーやルーフフレーム等、乗員を包む構造部品には高強度熱間成形スチールを採用し、捩れ/曲げ剛性は先代比5%の向上を図りながら、ホワイトボディ単体で240kgを達成、12kgの軽量化を実現してツッフェンハウゼンの本社敷地内に新設されたボディ工場で生産されている。デビュー当初は「カレラS」と「カレラ4S」のみが公開されたが、翌年の20191月には「カレラSカブリオレ」「カレラ4Sカブリオレ」が発表され、同年7月にはベースモデルの「カレラ」「カレラ カブリオレ」が、そして9月のフランクフルトショーで「カレラ4」と「カレラ4カブリオレ」が追加発表されている。2020年には「ターボ」系と「タルガ」モデル、2021年には「GT3」系と「GTS」系モデルを追加。2022年になると7MTを標準装備する「カレラT」をラインナップ。更に限定モデルとして同2022年にダック・テールと7MTを装備した「スポーツクラッシック」や「GT3RS」「ダカール」を、2023年には「911S/T」、2024年には「ターボ50Years」を発表。同じ20245月下旬にポルシェの新技術となるT-Hybridシステムと全面液晶メーターパネルをもつ、992型・後期モデルの「カレラGTS」と「カレラ」にバトンを渡す事となる。この992型「911」にラインナップされる「カブリオレ」は、「911」に新たな商品価値を与えるというペーター・シュッツCEOの発案により、1982年に発表された「911SCカブリオレ」に端を発する「911」のフルオープンモデルとなる。それ以降代々の「911」にラインナップされ、クーペ・モデルと変わらない耐候性と高い動力性能を誇る事から、シリーズの中で常に人気の高いモデルとして存在している。今回入荷した2024年型の992型「911カレラ カブリオレ」に採用されるキャンバス製トップは、ドイツのバベスト社により開発されたものが採用されている。最大の特徴はパネルボウ・コンバーチブルトップとよばれる、4つのマグネシウム製の軽量な硬質パネルをファブリックで覆った構造を採用している事。スイッチひとつでオープン、クローズドを可能とする油圧システムや、その可動メカニズムはポルシェ内製技術が用いられている。クローズド時にはクーペ・モデルと同様の美しいルーフラインが再現され、高い耐候性、静粛性を実現し、オープン時には車体後方のリッド内へとZ字型に畳まれ、長さ約550mm×高さ230mmのコンパクトさで収められ、スッキリとしたウェストラインを実現している。ガラス製リアウィンドウを採用し、50km/h以下の速度なら走行中でも可動可能となるトップは、約12秒で開閉ともに完了する。サイドウィンドウを開ける感覚で、スイッチひとつで気軽にオープンモデルへと早変わり出来る画期的な装備となっている。後席の背もたれの縁に沿って収納されているウィンド・ディフレクターを前席ヘッドレストの後方に展開すると、風の巻き込みを気にすること無くオープン走行が可能となる。120km/h以下の速度であれば、2秒で展開するこのメッシュのスクリーンを上げておけば、キャビンは走行風による影響を受けずに快適性を維持することが出来る。トップを閉じた状態での空気抵抗係数は0.29とクーペモデルとほぼ同じ数値が確保されているが、小さめなリアウィンドウとトップの太めのCピラーにより、後方視界が限られる事がこのモデルの数少ない弱点といえるのかもしれない。しかし、それ以上に手軽にオープン、クローズドが可能となる「カブリオレ」は「911カレラ」に更なる楽しみを加えた魅力あるモデルとなっている。992型「911カレラ カブリオレ」に搭載されるエンジンは、水冷水平対向6気筒DOHC24バルブ・ツインターボで、ボア×ストロークはオーバー・スクエアとなる91.0mm×76.4mmから2981ccの排気量を得る。排気量を含めて基本的には、先代の991型・後期モデルに搭載されていたエンジンのキャリーオーバーとなるが、新たにピエゾ・インジェクターを採用し、より高効率な燃料噴射を実現している。またバリオカム・プラス(可変バルブタイミングとリフト量を連続して変化させるポルシェ独自の可変バルブ機構)を使い、2つの吸気バルブのストロークを不等とすることで燃焼・燃費の向上が図られている。採用するターボチャージャーは、レスポンスを重視したボルグ・ワーナー製でタービン径45mm、コンプレッサー径49mm991型・後期モデルと同様ながら、2基をマニホールドとともに左右対称のレイアウトに設計変更し、ウェイスト・ゲートは負圧式から電動式に改められている。また、991型ではエンジンの左右両側に振り分けてレイアウトされていたインタークーラーは、リア・グリル直下のエンジン上部にまとめて移設。インタークーラー自体の容量も14%拡大され、より多くの冷却空気を取り入れる事が可能となっている。エンジンマネージメントシステムはボッシュ製MG1を採用し、圧縮比10.2から、最高出力385馬力/6500rpmと最大トルク45.9kgm/19505000rpmを発揮する。同型「カレラS」に比べターボチャージャーのタービン径で3mm、コンプレッサー径で6mm劣る事から、最高出力で65馬力、最大トルクで8.1kgmとなるが、日常走行に於いてそれを感じさせる事は無く、逆にスロットルレスポンスの良さが強調されたエンジンとなっている。1983年からポルシェの開発に携わる開発者のアウグスト・アハライトナーは"ダイナミクス性能を引き上げる事は出来るが、安全性や一般道での乗りやすさに注力しながら開発を進めたとコメントしている。その象徴ともいえるのが新たに992型全車に標準装備されるウェットモードとなる。フロントのホイールハウス内にアコースティックサウンド・センサーを装備して音の周波数をモニターして路面の濡れ具合を検知し、ドライバーに警告を送るもの。この警告を受けて、ドライバーがスイッチを操作してウェットモードを選択すると、エンジン特性を始めとし、足回りの硬さやブレーキ等の機能がウェット路面に最適化され、高い安定感をもってウェット走行が可能となる。このエンジンと組み合わされるトランスミッションは、完全新設計となる8PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング=ポルシェ製ツインクラッチ式AT)。「パナメーラ」に最初に導入されたものと、歯車や油圧システム等の多くを共有するモジュラー型で、992型用にカスタマイズされたものとなっている。先代の991型の7速から8速化されるに伴い、構造も3軸式から4軸式へと変更を受け、サイズは長さは同等となるが、幅は増幅されたものとなる。許容トルクは800Nm(81.6kgm)で、2枚のクラッチとエンジンの間には電気モーターが入るスペースが確保されている。20245月末に発表された後継モデル、992型後期モデルの「カレラGTS」には、ここに56馬力と15.3kgmのトルクを発揮するモーターが搭載され「911」としては初のハイブリッド・モデルとして話題となった。足回りは、先代991型と同様、フロントにストラット式、リアにマルチリンク式を採用するが、フロントのトレッドがそれまでの991型に比べ46mmも拡幅されているのが特徴で、多くの部品が新設計とされている。今回入荷した車両はPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント=路面状況やドライビングに合わせてダンパーの減衰力を4輪独立して自動調整する電子制御サスペンションシステム)を装備する為、ダンパーはビルシュタイン製DTXが採用されている。ブレーキは前後共に350mm径のドリルド・ベンチレーテッド・ディスクが装備され、それぞれにブレンボ製アルミ・モノブロック式4ピストン・キャリパーが組み合わされている。ホイールは前後異径タイプを採用し、標準装備されるのはフロント19インチ径、リア20インチ径となる。今回入荷した車両にはオプション設定されるサテンブラックに塗られた「カレラS」用の、前/後、20/21インチ径が装備され、それぞれ8.5J/11.5Jサイズとなっている。組み合わされるタイヤはフロント245/35ZR20、リア305/30ZR21サイズとなる。空冷エンジン搭載時代の「911」を彷彿とさせる水平基調のダッシュボードを採用するインテリアは、クラッシックとモダンが融合するこれまでの「911」の文法に則ったイメージで構築されている。今回入荷した車両にはオプションのスポーツクロノ・パッケージが装備されているのでダッシュボード中央にはストップウォッチが装備されている。これによりドライブモード(WetNormalSportSport PlusIndividual)の切り替えがダイヤルにより可能となり、エンジン特性、PDKの変速プログラム、PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント=車両安定装置)の介入特性、PASM減衰特性、オプションで装備されるスポーツエキゾーストの切り替えが統合制御され、車両の挙動を幅広く変化させることでより様々なドライブ感覚を楽しむ事が出来る。またステアリングホイール上に装備される、このドライブモード切り替え用のロータリーダイヤルの中央にあるボタンを押すことで、メーターパネル内に20秒のカウントダウンが表示され、その間、エンジンと8PDKが最も鋭いレスポンスを発揮するマップが発動する。このスポーツレスポンス・ボタンにより、PDKは即座に最大加速が得られるギアを選択し、瞬時に最大加速と最速のギアチェンジを20秒間に渡り体感することが出来る。それまでの991型に比べ10%速められたレシオが与えられた3スポークのステアリングは、991型ではスポーツステアリングとして用意されていた、やや小径となる360mm径が採用されている。今回入荷した車両にはオプション設定されるパワーステアリング・プラスを装備する為、車速の変化により大きくそのアシスト量を変化させる機構を備える。50km/h以下の速度での切り返しや車庫入れ時には軽くスムーズに、高速巡行時にはドッシリとした安定感を発揮する。そのステアリングを通してドライバーの正面には、歴代の「911」と同様に、確認しやすいシャープなニードルをもつ8000rpmまで刻まれたアナログ式の大径レブカウンターが装備されている。水冷エンジンを初めて搭載した996型「911カレラ」から伝統の5連メーターは、丸いメーターの縁の部分が重なりあったデザインが採用されてきたが、この992型では大径レブカウンターを中心として、それぞれが独立した5連メーターの形状で液晶モニターが並べられている。ダッシュボード中央にはポルシェ・コミュニケーション・マネージメント(PCM)とよばれる10.9インチ・タッチ式ディスプレイが装備され、ドライブモードを始め様々な車両情報を確認することが可能となる。そのディスプレイ下部には先代の991時代に比べるとスイッチ類をスッキリと整理されたピアノブラックのセンターコンソールがなだらかな傾斜をもってレイアウトされ、小型のクリック・タイプのバイワイヤー式シフトノブを装備、大幅にモダンなイメージを感じさせるデザインが採用されている。このシフトノブで「D」レンジを選択すると自動変速での走行が可能となるが、ステアリング裏面の左右に配置される変速用パドルを使えば、任意のシフトアップ・ダウンが可能となる。これまでの「911」と同様にハイバック式が採用されるシートは、オーソドックスな形状となるがしっかりと乗員の身体を支えてくれる秀逸な構造をもち電動調整式となっている。リアには+2のシートが装備され大人の長時間の乗車にはスペース的に無理があるが、背もたれ部分を手前に倒せば有効な荷物スペースとして重宝するエリアとなる。ステアリングコラムの右側にはエンジンを始動させる為の回転式スイッチがレイアウトされ、これまでの「911」がエンジンキーを捻ってエンジンに火を入れる儀式を継承するポルシェのこだわりが窺える。全長×全幅×全高は4519mm×1852mm×1298mm、ホイールベースは2450mm、トレッドは前1589mm、後1557mm、車両重量は1505kgとなっている。燃料タンク容量は64、最小回転半径は5.2m、新車時販売価格は13597222(20205)となる。メーカー公表性能値は0100km/h加速4.2(今回入荷した車両は、最大限のパフォーマンスを発揮出来る、スポーツクロノ・パッケージ装着車は0.2秒短縮が図られて4.0秒となる)、最高速度293km/hとなっている。誕生から60年以上が経過した現代の路上で見る992型の「911カレラ カブリオレ」は、紛れもなくそのイメージを継承しながら、確かにサイズ的には大きくなっているが、まわりに存在するクルマ達との関係を見れば、未だに扱いやすいサイズにおさまり静かに存在感を主張している。「911」の特徴となる、それまでの991型より僅かに立ち気味にレイアウトされた丸目2灯ヘッドランプから続くフロントフェンダーの峰や、それと合わせて992型ではカブリオレ・ボディであっても、ルーフからなだらかにエンジンフードへと下りてくる猫背のラインも美しく再現されている。そして幌を上げた時にどうしてもリアのエリアにボリュームが集中しがちだった量感が、992型ではフロントフェンダーがフレアし拡幅された事で、見事な前後バランスを得ているように見える。空力に配慮してフラットに埋め込まれ、リモコンキーを持って近づくかロックを解除することでポップアップするドアハンドルに手をかけてドアを開くと、オプションとなるカーテシライトによる「PORSCHE」のロゴが足元を照らす。低いシートに腰を下ろすと、これまでの「911」各シリーズと同様、前方への視界は広く開け、イメージ通りの「911」のコックピットが再現されている。小ぶりな3スポークステアリングの向こうには大径のアナログ式回転計が置かれ、水平に伸びるダッシュボードのラインは空冷エンジン搭載の頃の「911」を連想させるが、中央に配置されたタッチスクリーンやピアノブラックのセンターコンソールにより自然とモダンな印象を漂わせる。電動式となるシートを調整してドライビングポジションを確認し、キーを挿入することなくポルシェこだわりのエンジンスタートスイッチを捻って、エンジンに火を入れると後方から独特のサウンドが響いてくる。小型のシフトレバーを手前に一度クリックすると、回転計の中のインジケーターが「P」から「D」へとかわりアクセルをゆっくりと踏み込めばスムーズに走り出す事が出来る。ゆっくりとしたスピードでも乗り心地は悪く無く、サスペンション・ストロークこそ限られているが、スポーツサルーンと同等の快適性が保たれているのがわかる。タウンスピードで走らせているうちに、その上質なドライブ感覚や操作感、また車両の大きさから感じられる取り回しのしやすさは、これまでの「911」でもアドバンテージとされてきたが、この992型では更に扱いやすいものと感じられる。車列の流れに合わせて走っていると、エンジンは回転を上げずにどんどんシフトアップを繰り返してゆくがトルクに不足は無く、ターボエンジンによる癖も感じられない。交差点を曲がるだけでもステアリングは路面の状況をしっかりとドライバーに伝え、ターンインはとてもスムーズにノーズが吸い込まれる様に方向を変えてゆく。少しアクセルを踏み込むだけでもトラクションの変化するのがシートに伝わり、前が開ければ高いスタビリティにより安心してアクセルを踏み増す事が可能となる。スロットルレスポンスに文句のつけようは無く、ターボラグを意識せずにスムーズな加速を見せてくれる。こういう場面でもフラットな乗り心地が維持されるのは、「911」の特徴でもある強固なボディによるもの。そしてそのボディのしっかりとした剛性感の差がクーペボディと最も少ないオープンモデルが、992型の「911カレラ カブリオレ」と言えるだろう。ドライブモードでSportを選択して、高速に上がるとエンジンのスムーズなフィールは、よりダイレクトに感じられるものとなり、7000rpmまでストレスフリーに吹け上がるのを体感出来る。こういう場面で「911カレラ カブリオレ」では、使い切れるエンジンパワーの爽快感がとても気持ち良く、それはシームレスな8速化されたPDKによるところも少なくない。ターボエンジンであってもその過給状況に関わらず、常にスムーズにトルクを次のギアへと繋げて、滑らかにどこまでも速度を増していく様に感じられる。直進安定性も高く高速巡行も得意なこのモデルでは、ドライバーに過度の疲れを感じさせる事無く、長距離走行も全く苦にならない。ワインディングロードでトップを下ろして走りはじめると、エンジンサウンドはよりダイレクトに耳に届けられ、その音の変化を堪能することも楽しみのひとつとなる。ドライブモードでスポーツプラスを選んでも固くなり過ぎないサスペンションは、懐深くソリッドに路面の状況をドライバーに伝えてくる。強力なブレーキによりコーナー手前で荷重をフロントに移し、狙ったラインでアクセルを開けるだけでも充分に気持ち良いコーナーリングを体感することが可能となる。徐々にペースを上げてみても、このモデルは更なる性能を見せてくれるが、頭上に広がる空と季節を感じさせる風を浴びながら走り抜けるワインディングロードを楽しめるのも「911カレラ カブリオレ」ならではとなっている。走らせる度に満足感を得られる性能と、オープン、クローズドのどちらの状況に於いても変わらぬポルシェらしいソリッドなドライビングフィールには驚かされるばかりとなる。これはポルシェが黎明期から培って今日まで発展させてきた技術の賜物で、オープンモデルの楽しみを深く知るポルシェならではという事も出来る。それに加え日常性の高さとパフォーマンスの両立も「911」の魅力として見逃す事は出来ない。日々の相棒として走らせてもガレージに存在するだけでも常にドライバーのテンションを上げてくれるモデルとして最良の選択肢がこの992型「911カレラ カブリオレ」といえるのかもしれない