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BITURBO ニコルD車
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メーカー
BMWアルピナ
ミッション
オートマ
グレード
BITURBO ニコルD車
ボディタイプ
COUPE
外装色
アルピンホワイト
年式
2016 年型
走行距離
20500km
乗車定員
4 名
サイズ
長 464 cm 幅 182 cm 高 137 cm
エンジン形式
直列6気筒DOHCTB
排気量
2970 cc
馬力
410
トルク
61.0kgm
車検
令和5年8月3日
ハンドル
駆動区分
輸入区分
ディーラー
内装色
ブラック
燃料区分
幌色

ドイツ本国で「3シリーズクーペ」と呼ばれていたのが、独立して新たに「4シリーズ(F32)」として登場したのは2013の事。翌2014年の東京モーターショーに於いて、アルピナは早くもその4シリーズをベースに「B4ビターボ」をワールドプレミアさせた。エンジンはBMWから譲り受けたN55型と呼ばれるものをベースにチューニングしている。ボア×ストローク、84mm×89.6mmとなる2979ccの直列6気筒DOHCツインターボエンジンは最高出力410馬力/55006250rpm、最大トルク61.1kgm/30004000rpmを発揮する。BMWではS55型と呼ばれる437馬力/56kgmを発揮するエンジンを搭載する、レーシングスピリット溢れる「M4」が存在するがまるで異なる2台となる。B4ビターボの変速機はオートマチックのみとなり、マニュアルトランスミッションは設定されていない。そのATZF8速電子制型でステアリング裏のスウィッチでマニュアル変速が可能なアルピナスウィッチトロニックとなる。各メーカーで勢力を拡大しているデュアルクラッチ式ATでは無く、古くからのトルコン式のATは変速もとてもスムーズでこのクルマのキャラクターにマッチしている。またアルピナのステアリングホイールは、一見ベース車と同じに見えるが、より硬めに巻き直された皮革により締まった手触りとされている。センサー類や電子機器によりアルピナのステアリングは細くて繊細、といわれた時代に戻る事は出来なくても、そのこだわりは今でも変わることはない。足回りはフロント、ダブルジョイント・ストラット式+コイル、リア、マルチリンク式+コイルで電子制御ダンパーが組み合わされる。シャーシ全体のセットアップ及びダンパー制御プログラムとも、アルピナのノウハウが活かされ見事という他ない仕上がりとなっている。繊細な20本スポークの20インチ、アルピナクラッシックホイールに前245/30ZR20、後265/30ZR20のミシュランパイロットスーパースポーツが組みあわされる。このタイヤは一般販売用と異なり20%柔らかくチューニングされ、電制ダンパーのコンフォートモードでアルピナ特有の乗り味を堪能出来るといわれている。4輪ベンチレーテッドディスクを採用するブレーキは、ブレンボ製キャリパーを持ち、リアアクスルにはLSDが装備される。4本出しとなるマフラーは、ステンレス製アクラボビッチの製品だがエンジン始動音は静かで、タービンの効きもスムーズそのもの。マフラーからのエキゾーストノートが耳に届くスピードになると、乗り心地の滑らかさに拍車がかかる。ストレートシックスのエンジンはアクセルを踏み込むと、静かなだけのユニットではない一面をみせる。絹の様に滑らかな回転マナーをみせながら、高回転での力強さはハイパフォーマンスカーに相応しいパワーをもちながらどこまでも洗練されたものとなる。BMW4シリーズより遥かに高い次元で実用性と動力性能を両立させているのは、アルピナならでは。どんな条件下でも惚れ惚れとする程の身のこなしを崩さない脚のセッティングはアルピナの真骨頂といえる。B4ビターボは、数値やスペックが似ていても1972年設立されたBMWモータースポーツ社(BMW M GmbH)が造るM4とは全く異なるキャラクターを持つ。年間生産台数をみても、Mブランドは13万台以上(ライバルとなるメルセデスAMGもほぼ同数)になるのに対し、アルピナは二桁も異なる。その規模で長い間独立性を維持しながら、世界的な名声を築いていることがアルピナの真の凄さ。どんな時にも熱くならない、B4ビターボの冷静沈着な性格は高速巡航時に最もよく生きる、他に類のないしなやかでジェントルな快速クルーザーといえるかもしれない。全長×全幅×全高は4640mm×1825mm×1375mmとなりホイールベースは2810mm。トレッドは前1552mm/1576mm。車重1615kg。メーカー公表性能値0100km/h4.2秒、最高速度303km/h。新車時価格は左ハンドル車1039万円、右ハンドル車は+25.8万円となっていた。2022310日にBMW社が、57年続いたアルピナ社の商標権を25年に取得すると発表した。これは今までファミリービジネスとして続いてきたボーフェンジーペン一族による、こだわりの少量生産に終止符がうたれるという事、アルピナの生産は2025年末までとなり、日本での新車販売は2026年までとなりそうだ。数々のハイパフォーマンスカーが存在する中で独特の地位と存在感を維持して人気を博してきたアルピナをBMW社はこの先どんな形で表現してくれるのだろう