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チャレンジグリル 新車並行
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メーカー
フェラーリ
ミッション
セミオートマ
グレード
チャレンジグリル 新車並行
ボディタイプ
Coupe
外装色
ジアッロモデナ
年式
1999.0 年型
走行距離
31,000km
乗車定員
2.0 名
サイズ
長 425.0 cm 幅 190.0 cm 高 115.0 cm
エンジン形式
V型8気筒DOHC
排気量
3490.0 cc
馬力
380
トルク
37.0kgm
車検
令和4年7月21日
ハンドル
駆動区分
輸入区分
並行輸入
内装色
ブラック
燃料区分
ガソリン
幌色

フェラーリF355シリーズは、1994年マラネロ本社で発表され「F355」の名前の由来は3.5リットル・エンジン、5バルブのエンジン型式から来ている。それまでの348GTB/GTSからのエボリューションモデル。F355用のエンジン(F129B型)は348に使われていたF119H型から、ボア径をそのままにストロークを2mm延長して排気量3496ccとなった。フェラーリとしては初めて油圧タペット方式が使われ、吸気効率に優れ高回転向きといわれる5バルブを採用された。吸気側3バルブ、排気側2バルブを配置して、吸気バルブは開くタイミングをずらす事により、燃焼室内に過流を発生させ燃焼効率を上げている。使用されるピストンはマーレ社製(F1 ピストンのシェア No.1)のアルミ鍛造製となり、組み合わされるコンロッドは軽量なパンクル社製チタンコンロッドを用い348時代のモノより30%軽くなっている。レースで培った技術とフリクションを抑えたこの新型エンジンは、レブリミットを8500rpmまで高め、最高出力380PS/8250rpm、最大トルク37.0/6000kgmを発揮する。348用エンジンより12kg軽い168kgの単体重量に収まるこのエンジンは、高回転型でもピーキーではなく、全域で使いやすさを実現しているのが特微。348時代の1993年にマイナーチェンジを受けて強化されたモノコックは、F355に進化するにあたりリアサブフレーム周りを更に補強された。これにより前後不等長Aアームを持つダブルウイッシュボーン式サスペンションは電子制御化されたビルシュタイン製となり、快適性と運動性が大幅に向上した。外径360mmのステアリングにはチルト機構が付き、パワーステアリング(ZF製)化された。シートはレカロ製で最高級のコノリーレザーで覆われる。前後スライドの他、バックレスト、サイドサポート、座面前端の引き出し等調整可能。F355の6段化された新型ギアボックスは、新たなシンクロ機構が採用され1速、2速はダブルコーン化。更にギアボックス・オイルをエンジン冷却水で温められる(もちろん冷却も可能)ヒート・エクスチェンジャーが加えられた。併せてケーブル式からロッド式に改められたシフトリンケージにより、今までのフェラーリにはない、良好なシフトフィーリングを味わえる様になった。ブレーキは4輪ベンチレーテッドディスク(前300mm/後310mm)でAteパテントのテヴェス製アルミ4ポッドキャリパーを持ち、ABS付き(キャンセルスイッチも付く)。タイヤはピレリ社が新たに、このクルマの為に前後でパターンの異なるPゼロシステムを導入した。サイズは前225/40ZR18(7.5J)後265/40ZR18(10J)、ホイールはマグネシウム軽合金鍛造のスピードライン製。F355はフェラーリがF1マシン開発で培ったエアロダイナミクス技術により、風洞を使って1300時間以上の開発作業を費やして、アンダーボディを積極的に活用して速度200Km/hに迫る頃から、強力なダウンフォースを生み出す設計になっている。F355シリーズは94年デビュー時のPA型と呼ばれる前期型、PR型と呼ばれる中期型、96年以降XR型と呼ばれる後期型が存在する。PA型はエアバックが無く3スポークステアリングが付く。PR型からブレンボ製ブレーキとエアバックが装備され、XR型ではエンジンマネージメントが、それまでのボッシュ・モトロニックM2.7からM5.2に進化する。97年に追加されたセミオートマチックを持つF355F1は、全て後期型のXR型となる。F355F1のセミオートマチックシステムは、クラッチペダルを持たないMTで、走りを楽しむ為のATとも言える。これは1989年にフェラーリF1チームが実戦投入した変速システムで、開幕戦となるブラジルGPで、この年からフェラーリチーム入りしたナイジェル・マンセルがデビューウィンに導いた640型に搭載され、それ以降F1界ではこのシステムが主流になっていった。このF1直系システムをフェラーリは、市販車としては初めてF355に搭載した。このF1システムと呼ばれるセミオートマチックシステムは、640型と同じく電子制御部分をマニエッティ・マレリ社が担当し、競技車同様にステアリングの両脇に設置されたパドルを引いて、シフトの上げ下げをする。パドルを引くと①パワーを絞る②クラッチを切る③油圧によりソレノイドバルブが作用しギアを換える④クラッチをつなぐ、という一連の動作をエンジン回転数にもよるが、最短0.15秒でこなす。使用される6速ギアボックスはシンクロまで含めて、MT車と同一のもの。固定式パドルは、右側がシフトアップ、左側がシフトダウン、両方同時に引くとニュートラルになる。またドライバー正面のメーターパネルの油圧計があった場所に、ギアポジションを表示するインジケーターが付く。このF1システムには、ノーマル、スポーツ、オート、ローフリクションの4種類のモードが設定されている。スポーツモードではシフトチェンジスピードの短縮とダンピングの強化を両立、レブレミッターにあたっても強制的なシフトアップはされない。オートは完全な自動シフトとなる。ローフリクションモードは、2速発進となり、2700回転を目処に早めにシフトアップする。リバースはセンターコンソールに配置された小さなレバーで行う。F1システムでの発進は、スロットルに足を載せると自動で半クラッチからスタートし、マナーは完璧といえる。クラッチワークから解放されたドライバーは、パドルを引く事でギアチェンジが出来、ステアリングとブレーキングに集中して、走りを存分に楽しむ事が出来る。その時に最も多くのファンを持つと云われる、フェラーリサウンドもあわせて味わえる。特にエキゾースト系の取り回しが変更された、後期型のサウンドはF355シリーズの中でも、最も官能的な快音と評価が高い。360モデナF1の様にシフトダウン時にブリッパーは備わらないが、僅かなタイムラグを利用して、ヒール&トゥでみずから積極的に回転を合わせる楽しみも残されている。性能はカーグラフィック測定値で、0→100km/h5.2秒、0→400m加速13.2秒、0→1000m加速23.8秒、以上はパドルを引いてスタートしたタイム... オートモードでの測定値は0→100km/h5.4秒、0→400m加速13.6秒、0→1000m加速24.6秒となっている。フェラーリF355シリーズの生産台数はベルリネッタ3829台、ベルリネッタF1 1042台、スパイダー2690台、スパイダーF1 1127台、GTS 2048台、GTS F1 529台、合計11265台。F355F1ベルリネッタ新車価格は 1680万円。